☆◆○不動産チラシ(新聞広告)の巻その2○◆☆ ●第11話


客    「え〜!そんなに狭くなるのですか??、うち、
      5人家族なんで、無理ですわ〜」
     「まして、3400万円なんて・・・とてもとても
      手がでません」
     「今回は、あきらめます。建ってもないし、イメージが
      湧かないし。」
中田主任 「そうですか・・それは残念ですね。」   

と、意外とあっさりに引き下がったと、思うでしょう〜。   
でも、ここからが、中田主任の本領発揮なんですね。
以下につづく。

中田主任 「お客さん、時間があるのでしたら、今後の参考のために、
      この現場にどんな家が建つのか見に行きませんか?」
     「他の現場に、当社の建てた家(これは嘘、他社が建てて
      いる物件)が完成しましたので、今から、
      見に行きませんか?」
客    「でも・・・そんな、悪いですよ、この現場の家を買う
      わけではないのでから・・」
中田主任 「あはは、お客さん、そんなの気にしないで下さい。
      将来、当社で家を買って頂いたら、それで結構ですから。」
客    「そうですか・・じゃあ、見に行ってみようかしら。」

と、まんまと中田主任の口車に乗せられて、そのお客様はその
現場へと・・・・・。
その物件はB社が販売中の物件で、前面高級タイル張りで、
仕様設備も高級で、誰が見ても気に入るような物件です。・・
でも価格は4500万円とけた違いです。
このお客様には到底 買える物件ではありません。さて、
中田主任はどうするのでしょう?。

中田主任 「どうです、いい建物でしょう?」
と、中田主任は、ダイニングキッチンに行き、「奥さん、ここに
冷蔵庫を置いてですね、ここ に食器棚を置くのですよ。そして、
ダイニングテーブルはここに置いて、」等等、そう言うことを言って、
お客さんに仮想の夢を植え付けるんです。
するとお客様は、自分がこの家に住んでる風景を頭で描き、
夢が膨らむのです。

客    「本当にこんな家に住めたらいいでしょうね〜」
     「でも、これはお値段が高いのでしょう?」
中田主任 「いいえ、同じですよ。でも、この物件は既に売れて
      ますが、これと同じ建物が、さっき見た現場に
      建つのですよ。」
客     「でも・・3400万円かぁ・・やっぱり無理ですね。」
中田主任 「お客さん、今回、家を買うに当たって、毎月の支払い、
      いくら位考えてました?」
客    「毎月13万とボーナス時25万円位払える
      覚悟あるのですが・・」
中田主任 「え!!そんなに支払いが可能なんですか!!?」
       「じゃあ、充分さっきの物件は購入可能ですよ!!」
        (興奮した感じで)
客    「え?でも、前に別の不動産屋さんに資金計算しても
      らった時は、2700万円が限度だって、言われたんで
      すけど・・・・・?」
中田主任 「それは別の会社でしょ?、当社は銀行と提携してる
      ので(うっそ〜)その支払いであの物件が買えるの
      ですよ!」(さらに興奮した感じ)
客    「・・・・本当にこの支払いで買えるのでしたら、
      考えますけど・・・・。」
と、とうとうお客さんは中田主任のペースにはまってきているようです。
このお客様は、この後、とうとう契約するはめになりました。
当時、銀行金利は6%くらいで、このお客様の場合は、この支払額だと、
確かに2700万円位の物件しか 買えません。まして、銀行との提携なんて
まったくのうそっぱちですし、
じゃあ、そのからく りとは・・・・・。
銀行ローンは新築で、最長35年支払いが限度ですが・・・・・
よいこ不動産の場合は、な・な んと48年支払い計算で説明するんです!。
もちろん13年も支払い期間が増えれば、客に提示する支払い金額は減ります。
でも、銀行は35年が限度です。さて、どーするのでしょうか?

このあと、どんな展開が待っているのか??????? 次回をお楽しみに!!
       

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