☆◆○ 業界専門用語「条変」(条件変更の略)というもの ●第12話

あれから、中田主任のペースにはまったお客様は、無事?
契約も済み、銀行にローンを申 し込むことになりました。
ローンを申し込むにあたって、銀行指定の用紙に申込者
の名前 や住所、勤務先の情報・年収等を書くのですが、
普通は申込本人(購入者)が記入するの ですが、
よいこ不動産の場合は、申込書などに支払い限度年数が
書いてあり、お客にばれ ると大変なので、営業マンが
事前に、お客さんから、申込記入内容を聞き出し、代行して
記入することになっています。
また、後で銀行から「字体が違う」などクレームがこない
様にここの営業マンたちは、お客様とそっくりの字体を
真似る技術を習得しているようで す。(恐ろしい〜)
この、お客さんの場合は、ご主人の会社もしっかりしており、
年収もそこそこあるので、難なく、ローンの審査はパスしました。
でも、銀行ローンは最長35年なので、3400万円の ローンを組む
お客さんの毎月の支払額は、毎月15万円、ボーナス時25万円
(年2回)の支 払いになります。お客様の予算より毎月約2万円
も予算オーバーです。
さて、どーするのでしょうか?

☆ここで、銀行ローンの流れを説明しましょう。☆
まず、ローンの申込、審査、約2週間前後で審査の結果が出る(内定)
審査の結果がOKだったら、銀行と■金銭消費貸借契約■を結ぶ。
この、金銭消費貸借契約のことを、業界では略して
「金消」(きんしょう)と言う。
この、金銭消費貸借契約とは、解りやすく言えば、○○銀行から
正式に幾ら借りて、金利 は○%で、毎月ちゃんとお支払いしますよ、
それができないときは、差し押さえしますよ。
というような内容の契約です。
そして、この「金消」契約をした後に、後日、ローン金額が
お客さんの通帳に振り込まれ るわけです。
この、金消契約は、原則本人でないとできないので、この、
金消契約する時に、毎月の支 払額、ボーナス時の支払額、
また支払い年数など、すべてがこの時点でお客さんにわかる
わけです・・・・・。
以下、会話でのこのお客さんの名前は「森田」(仮名)さんとします。

山本部長 「お〜い!中田主任、今日、森田さんの 金消(上記参照)
      ちゃうんけ。」
中田主任 「はい、そうです。もうすぐ森田はん来はりますわ。」
山本部長 「今日の金消も■条変■(じょうへん)するんか?」
中田主任 「もちろんですよ〜!」
山本部長 「ほんま、■条変■得意やのぉ〜!」
中田主任 「あたりまえですやん〜」
と、上の会話で出てきた、■条変■(じょうへん)とは・・・。
条変とは、条件変更と言う言葉を略して、「条変」と不動産屋は
言っています。
さて、■条変■とはどんなことするのでしょうか?
そーこーしている内に、お客さんの森田さんが来店しました。


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