● 業界専門用語partU「かきあげ」(ローンアップ)
というもの (その2)  ●第15話


このお客さまの場合は、2500万円の物件を買うことになりました。
もちろん、自己資金なんて一円も持っておられません。
通常2500万円の不動産を買おうと思えば、
最高の95%ローンを使ったとして、頭金の5%=125万円と
諸経費(仲介手数料・登記費用・保証料・銀行手数料等)
約、売買価格の8%=200万円。
頭金と合わせて、325万円の資金が必要です。

このお客さまは、自己資金0円なので、ローン金額は
売買価格の2500万円と諸経費の200万円
合わせて、2700万円の住宅ローンを組まないといけません。

まず、ローンを持ち込むときは売買契約書を銀行に提出しなくてはいけません。
と言っても、契約書の原本ではなくて、コピーでいいので、
そこで、契約書をコピーして、そして、契約金額のところを修正液で消し、
改ざんするのです。
これを業界では「かきあげ」と言うのです。
このお客さまの場合は、売買価格2500万円のところを、2850万円に改ざんし
銀行に提出するのです。
よーするにこれだけのことで、当時はいとも簡単にかきあげが出来たのです。
(注・私文書偽造の罪になります。ご注意を)

そして、お客様には「ローンえらい苦労しましたわ〜」など言って、
仲介手数料とは別に、ローン手数料とか言って、30万円〜50万円の法外な
手数料を取るのです。

さらに、ローン金額をアップして、車や電化製品を買う欲深いお客さまもいてます。

でも、このお客様の場合、もう一つ大きな壁があります。
それはお客様の年収です。
銀行ローンの場合、借り入れ額限度95%以外に、
年間返済額を年収の40%以内という
決まりがあり、2700万円の借り入れを可能にするには
単純計算で年収が450万円という
条件が必要です。

さて、このお客様の場合、この年収はクリアできているのでしょうか?

さぁ次回、どーなってしまうのか!!

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